「スマホ脳」を読んで

gura

こんにちは、ぐらです。

「第14回・オリコン年間本ランキング2021」の第1位を獲得したのは、スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン著書「スマホ脳」でした。

この本は昨年の11月に刊行後、現在では累計発行部数は60万部を突破しています。

本の概要としては、SNSなどのデジタル・デバイスが脳や身体に与える影響について最新の調査・研究から解き明かしています。

この本によると、現在、スマホに接続する一人あたりの平均時間が1日4時間であり、若者の2割に関しては一日に7時間以上も使うそうです。

結果、睡眠障害を訴える10代が2000年より8倍増えたそうなのです。

理由としてFacebookやTwitterなどが浸透し、それらのSNSに誰かから”いいね”がついているかもしれない、LINEに重要な連絡が入っているかもしれない、とベットの傍ににスマホを置いて寝るなど、スマホによって生活がどんどん侵食されていっているようです。

私も二十数年前に趣味のホームページを開いていたことがあり、まだ携帯電話がそこまで普及している時代でもなかったので書き込みが気になりすぎて、外出中、最寄りの量販店に寄って店のパソコンで自分のサイトを検索したりしていました。

楽しかったのですが、かなり中毒になっていたようです。

その頃パソコンに触れる時間が長かったのか,時折頭がクラクラすることがあり、体調が心配で、その後ネットから距離を置くようになりました。携帯電話が広く普及した後も長いこと、それを持ちたいとは思いませんでした。

ですので,この危険性はなんとなく分かります。

また、スマホに依存すると鬱が多くなる傾向も見られるようです。

一体,スマホの何が悪くて、私たちは今後、これらのソーシャルネット・ワーキングにどう関わっていけばいいのでしょうか。

人類の歴史

人類は古来、狩猟採集民として脳と肉体をサバンナの生活に適応させてきました。

その1万年〜2万年の間にはとくに生物学的な変化は起きていないそうなのです。

長い歴史の上で、人類のネガティブな感情は即座に対応しなければならない脅威と結びつくことが多かったため、ポジティブな感情よりも優先されてきました。

人類はこれまで脅威を感じることがきわめて多い環境に生きてきたので、強いストレスや心配事があると、それ以外の事は考えられなくなってしまう性質があるようなのです。

そしてストレスを感じると心臓の拍動が速くなり、心拍数が上がります。これは人間も動物も同じです。

スマホ依存は脳疲労を引き寄せ、悪化すると体の不調につながることもあるようです。

報酬系満足度の追求

その後、人間は甘い果実を食べると大量のドーパミンが分泌されるように脳と肉体が変化していきました。

食べられるだけお腹に詰め込める遺伝子を持った個体が生存しやすく、子孫を残す確率が高くなっていったのです。

報酬系をより求める遺伝子は、時間の無駄だとわかっていても、スマホを手放すことができない性質は、強いカロリー欲求を持ったことで刺激などを追い求める報酬系の欲求の高まりにも比例しているのかもしれません。

報酬系の刺激と集中力の低下

実は人間の脳はもともとデジタル社会に適応していないそうです。

人間のあらゆるこの活動は、自分の精神状態を変えたいという欲求の結果であり、例えば脅かされると、私たちは怯えや怒り、逃げや攻撃という行動をとります。

生物進化の観点からするとSNSは脳の報酬系を刺激して、集中力を低下させるそうです。

高じて不安を感じやすい人は、集中力がない傾向があるようです。

そしてその集中力の低下により孤独感が強まり、心の不調に陥る危険性が高まるそうなのです。

そのほか,スマホから発せられる電磁波が引き起こすとされている健康への影響は、睡眠障害や頭痛の他に、倦怠感や吐き気、肩こりなどが挙げられています。

生活の改善

文明の力、「スマホ」と付き合いながらも精神を安定させ、健康に生活するためにはどうしたらいいのか,この答えとして著者が推奨しているのは、

「睡眠時間を増やし、運動して、スマホの利用時間を制限するべきだ。」と著書は言います。

  • 有益な運動
  • 十分な睡眠
  • 人との交流
  • ぼーっとする時間を作る
  • しっかりアウトプットする

せめて寝る時は枕の横にスマホを置かないで、目覚まし時計を活用する、普段は腕時計をする、わからない漢字は辞書で調べるなど、あえて行動に手間隙をかけることを勧めていまして。

スティーブ・ジョブスやビル・ゲイツはデジタルツールが脳に有害な影響与えることを認識しており、自分の子供に対して、その使用を制限している。と言うのを聞かれたことがあるかもしれません。

スマホは便利ですが、使い方については注意が必要なようです。

思考力においては紙の優位性は揺るがない。

例えば難しい内容の記事を読むときは、スマホより紙の本の方が良い。

スクロールするだけのスマホと比べると紙の本を読むのは触覚で感知する経験であり長期的な記憶に結びつきやすいそうです。

また難しい内容の記事を読む時も紙の方が記憶が定着しやすいようです。

自分で紙に書くことも脳に定着させるにはとてもいいそうです。

私自身、スマホでブログを書いているのに、矛盾したことを言っているとは自覚していますが,これからはスマホに振り回されて使われるのではなく、自ら計画を持って使いこなせるようになりたいと思います。

スマホの良い付き合い方を見つけていきたいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました😊

PS 先日、目覚まし時計を購入したのですが、2日間だけ携帯電話を見るのを我慢出来ただけでなかなか難しいです。

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