弱肉強食とヴィーガン

gura

こんにちは、ぐらです。唐突ですが、「あなたが真っ先に思い浮かべる四文字熟語はなんですか?」と聞かれたら、あなたならなんと答えますか?

「魑魅魍魎」「因果応報」「唯我独尊」など色々ある中、「弱肉強食」と答える人はけっして少なくはないと思います。たまに、「焼肉定食」と珍回答をくり出すおっちょこちょいもいるでしょうけど。

この「弱肉強食」には大きく二つの意味に分かれます。

弱肉強食とは

  • 自然界における食物連鎖的なもの

(例1)

例えばもぐらはきつね🦊に食べられ、きつねはタカに食べられる。

(例2)

ミジンコがエビ🦞に食べられ、エビがイワシに食べられ、イワシがブリに食べられ、ブリがサメに食べられる。

  • 人間界におけるもの

(例1)

【資本主義社会】 

小規模経営者が、大企業に買い叩かれる。

グローバル・サウスが、先進国に搾取される。

【格差社会】

非正規労働者が、正規労働者の1/3以下の賃金で使い捨てられる。

など、現実社会にはまだまだリアルな弱肉強食の連鎖が存在しています。

きょうは、その中の食物連鎖について考えたいと思います。

将来、食肉牛がなくなる?

今朝もいつものように楽しくあっちゃんのYouTube大学を聞いていたら、「今後、CO2を多く排出する牛の放牧が行われなくなり,牛肉や牛乳の生産が終わり、ソイミートやオーツミルクなどの代替え品が並ぶ市場になるだろう。」(正確な情報はYouTubeで!)みたいなことをおっしゃっていました。

わたしも焼肉は大好物で、昨日も家で焼肉をしましたので、肉が食べられなくなるのはとても残念です。

しかし大豆などで作られたもので美味しく,健康的な代用品ができるのなら大歓迎です。

少し極端な思考な気もするのですが、近い将来起こるかもしれない現実です。

文学でも

カズオ・イシグロさんの「私を離さないで」を読まれたことがあるでしょうか?

綾瀬はるかさんがテレビドラマで演じられていました。

綾瀬はるかさん演じる主人公は、ただ臓器を提供するだけのために生み出された「クローン」という存在なのです。

最近の人気漫画に「約束のネバーランド」というのがありますが、あれも鬼の食料となる高級な子供達を育てるというストーリーなんだそうです。

人間以外の動物が,なにも言葉を話さないからと言って,一切そのことについて議論の余地がないというのも横暴ですし、だからといってそんなことを気にし出したら「お前は草だけ食べとけ」と言われそうです。

ヴィーガンとは

もともとヴィーガンの人達は、

【ヴィーガニズム】人間は、できる限り動物を搾取することなく生きるべきであるという主義。英国にあるVegan Societyの定義によるとヴィーガニズムとは、「衣食他全ての目的に於て‐実践不可能ではない限り‐いかなる方法による動物からの搾取、及び動物への残酷な行為の排斥に努める哲学と生き方を表す。」脱搾取主義とも言う。 (ウキペディアより)

に則って生活されています。わたしも時々はこのようなことを考えたりはするものの、自然界における食物連鎖があるのだから、これも自然なことなんだとどこかで割り切っていました。

この世は四文字熟語で成り立っている

人間には「共感力」というものがあります。

もし自分がその立場だったら…

その想像力のみが,他者の痛みを和らげることができます。

78億7500万人が、この地球という星に奇跡的に生まれ合わせ、

一蓮托生(仏教のことばで、死後、極楽浄土の同じ蓮はすの花の上に生まれること。転じて、結果のよしあしにかかわらず行動や運命を共にすること。)として、共に生きる現在において

四面楚歌(まわりすべてが、敵や反対者で、孤立した状態のこと。味方や賛同者がひとりもなく、周囲から非難を浴びるさま。) のなか、

呉越同舟(仲の悪い者同士や敵味方が、同じ場所や境遇にいること。本来は、仲の悪い者同士でも同じ災難や利害が一致すれば、協力したり助け合ったりするたとえ) しながら、

虎視眈々(強い者が機会をねらって形勢をうかがっているさま。)と獲物や市場の利益をねらう現代。

傍若無人(人前をはばからず、勝手に振る舞うさま。他人を無視して、勝手で無遠慮な言動をする様子)に生き物の命を搾取したり、自然破壊を繰り返したりと

唯我独尊の(この世で、自分ほど偉いものはいないとうぬぼれること。) 人間たち。

因果応報(人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。) として,どんどん環境破壊が進み、資本主義社会の綻びも現れてきている。

森羅万象(天地間に存在する、数限りないすべてのもの(万物)や事象。▽「森羅」は樹木が限りなく茂り並ぶ意で、たくさん連なること。)すべてのものは、人知の及ばぬバランスによって、全てが繋がっているので、貪り過ぎて、ついには修復不能になってしまう。

栄枯盛衰(栄えることと衰えること。栄えたり衰えたりを繰り返す人の世のはかなさをいう。▽「栄枯」は草木が茂り盛んなことと枯れしぼむこと。転じて、人や家門などの繁栄や衰退をいう。)は「世の習いなり」とかの平家物語にもあります。そのうち人間たちが支配する時代が終わるかもしれません。

私たちは今後,どんどん想像力を働かせて、もし、自分がどこに(どんな環境に)生まれ変わったとしても,幸せであれる社会について考えてみることが、この世をよくしていく手がかりになるのかもしれません。

わたしは、食卓に並べられるために生を受けたくはありませんし、水を手に入れるために何キロも歩かなくてはならない国には生まれたくありません。

最後に

また、「弱肉強食の世の中」といいますが、この世界は、けっして強いものだけが生き残っているわけではありません。

どれだけ大きくて強い生き物でも恐竜のように絶滅した種はたくさんいます。

いまは「弱肉強食」という思考よりは、「適者生存」という考え方になってきているようです。

それぞれが他者の幸せを思い,自らも生きがいを感じて自然を大切にしてゆく社会。

なんて素敵な未来でしょうか。

途中、四文字熟語の魔力にハマって脱線した感じもありますが、何事も極端に振れず、思考を柔らかくして、今後もいろいろと学んでいきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました😊

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