金持ち父さん、貧乏父さんに学ぶ人生設計 この本はすぐ読むべき

gura

こんにちは、ぐらです。

最近、読書にハマっています。

今回ご紹介したい本は、

「金持ち父さん、貧乏父さん アメリカのお金持ちが教えてくれるお金の哲学

ロバート・キヨサキさんが2013年に出版されたロングベストセラー本です。

すでに読まれたことがあるか、聞いたことがあるかたも多いと思います。

わたしも以前にオリラジのあっちゃんのYouTube大学で講義を受けましたし,両学長のリベラルアーツ大学でも折につけ学ばせてもらいました。

しかし、それですっかり分かった気になって自分では読んではいませんでした。

このまえ、図書館で見つけたので「金持ち父さん、貧乏父さん」と「金持ち父さんの21世紀ビジネス」を借りて、貪るように読みました。

とにかく分かりやすくて面白く、とてもためになる内容です。

発売してから10年近くも経っているとは思えないほど新鮮でした。

二人のお父さんから生き様を学ぶ

ここにタイプの違ったお父さんがふたりいるとします。

タイプA

  • 高い教育を受け、知的な人。4年生大学を2年で卒業し、博士号を取得、その後もさらに高度な教育を受けるためにスタンフォード、シカゴ、ノースウエスタンと3つの大学をはしごしたどの学校でも結成績優秀だったため、授業料は全て奨学金で賄う。仕事は教師

「口癖」

金への執着は悪の根源

それを買うためのお金はない

税金は、生産するものを罰し、生産しないものに褒美をやるためのものだ

タイプB

  • ハイスクールすら卒業していない サトウキビ農園で働いている ほかにも倉庫、建設会社、コンビニエンスストアなどを経営

「口癖」

金がないことこそが、悪の根源だ

どうやったら、それを買うためのお金を作り出せるだろうか

お金持ちは、お金に困っている人を助けるために、もっと税金を払うべきだ

さて、あなたはどちらが金持ち父さんで、どちらが貧乏父さんだとおもいますか?

ここまでなら前者のタイプAが「金持ち父さん」のような気がします。

しかし、このあとの続きを聞くとどうでしょう。

前者 

「一生懸命勉強しろ、そうすればいい会社に入れるから」と子供を励ます

「私にお金がないのは子供がいるせいだ」と考える

後者

「一生懸命勉強しろ、そうすればいい会社を買うことができるから」と子供を励ます

「私が金持ちでいるのは子供がいるからだ」と言う

物語のはじまり

物語は、二人の少年がお小遣いを稼ぐために、それぞれのお父さんに「お金儲けの仕方」を相談するところから始まります。

じつはロバート・キヨサキさんの父親は前者の高学歴の持ち主で、教育者です。

そしてこの本でいうところの前者タイプAの貧乏父さん。

友だちのマイクのお父さんが後者タイプBの金持ち父さん。

タイプBの彼こそが経済的に100%自分に依存することが大事だという持論の持ち主。

その後三十年間にわたり、二人の少年の金融リテラシーを教育していくことになる「金持ち父さん」なのです。

物語はお金の冒険小説

まるで冒険小説を読んでいるみたいにわくわくします。

マイクのお父さん(金持ち父さん)に「お金持ちになる方法を教えてくれ」と相談したふたりは、金持ち父さんが提案した「教えるための条件」をのみ、毎週土曜日の午前中の3時間を「マーチンさん」というおばさんが経営するコンビニで安い時給でアルバイトすることになります。

マーチンさんはとても親切なおばさんで丁寧に仕事を教えてくれ、とても優しいのですが仕事には厳しく次から次へとしっかりふたりを働かせます。

ふたりも言いつけ通り真面目に頑張って働きますが、仕事は退屈だし、好きな野球もできないし、とにかく時給が安すぎて不満たらたら。

三週間続けてみたけどどうしても納得がいかないロバートは腹を立てて、マイクのお父さんの店に抗議に向かいます。

「給料を上げてくれなきゃ仕事をやめる。」

「子供の労働を規制する法律っていうのがあるんですよ。あなたのことを政府に知らせなきゃいけないかもしれません。」

と脅迫まがいに不満をぶつけるロバート。

そのロバートの苦情を聞いて、お父さんは上機嫌でこういいました。

「悪くないね。わたしの会社の従業員のようなことを言う。」

そういう実践的な教え方ではなく、学校の授業のように丁寧に教えてくれというロバートに金持ち父さんは

「それは学校で教えるやり方だ。でも人生はそんな教え方はしない。だけど、人生は誰よりも優れた先生だってことは確かなのさ。大抵の場合、人生は君に話しかけてきたりはしない。君のことを突いてあっちこっち連れますだけだ。人生はそうやって君をつつくたびにこういっているんだ。『ほら、目を覚ませよ。君に学んでもらいたいことがあるんだよ』ってね。

そして「人間は誰だって人生につつきまわされている。そういう人は、人生からつっかれるたびに何かを学び、先に進んでいく。でも、ほとんどの人がそこで諦める。そして君のような一握りの人間が戦う道を選ぶんだ。」

「金儲けの方法を教えてくれと言ったのは君たちが初めてだよ。150人以上の従業員を使っているけれど、お金について私が知っていることを教えてくれと言ってきた人間はこれまで1人もいない。仕事と給料をくれとは言ってくるが、お金について教えてくれとは誰も言わないんだ。だから、ほとんどの人が人生の1番良い時期はお金のために働いて過ごす。自分がそのために働いているお金って言うものを本当に理解することもなくね。」

そして、君は物の見方を変えなくちゃだめだよ。と教えます。

つまり上手くいかない原因は私(金持ち父さん)なんだと言って私を責めるならば、私を変えなければなにも解決しない。しかし、もし自分自身が問題なんだと気づけば自分のことなら変えられるし、何かを学んでより賢くなることもできる。大抵の人が自分以外の人間を変えたいと思う。でもよく覚えておくんだ。他の誰を変えることより自分自身を変えることのほうがずっと簡単なんだよ」と。

そのあとも会社勤めのこと、給料のこと、支払いのこと、税金のことなどふたりはいろいろな話して、結局ロバートはいままで通りマーチンさんのコンビニでアルバイトを続けることになります。

しかも今度は無給で(笑)。

これからの金融教育

この本はニューヨークタイムズやウォール・ストリートジャーナルなどで連続ベストセラー入りの最長記録を打ち立てている前代未聞のベストセラー本です。

著者のロバート・キヨサキさんはいいます。

「自分の財政状態に対する責任は自分で取ろう。それが嫌なら、これから一生、他人からの命令に従うことをよしとしよう。人は、お金の主人になるか、奴隷になるか、2つに1つだ。どちらを選ぶかはあなた次第だ。

親の世代、また自分の子育て世代、そして現在も、変わることなく産業革命以来の真面目な勤労者を育てる教育が続いてきたんだな、とあらためて理解できました。

今はもう新しい時代。

ルールは刻々と変化している。

いままでの時代は、雇用保障、企業年金、社会保障、医療保険などが私たちを助けてくれると信じていました。

しかしこれからは私たちは情報時代の考え方をする必要があるのです。

幸いなことに、人々はいろいろなことに耳を傾け、学び始めています。

書籍でもYouTube大学でも

YouTube大学やリベラルアーツ大学では分かりやすく、面白く、気軽に学ばせてもらえます。

新たな時代の働き方

いままで続いた企業神話はもう終焉に向かっています。

何年もかけて企業の昇進のはしごを登ってきた人は、そろそろ立ち止まって、目の前に見えるものに注意を払うべきなのだとキヨサキ氏はいいます。

「けっしてメディアに振り回されないようにしよう」

「過剰な情報は、人生を築くという大事な仕事からあなたの注意をそらそうとする雑音なのだと理解しよう」

そして未来を自分で作り出すための主導権を握るためには、人任せではなく収入源を自分でコントロールするしかない。

つまり、あなた自身のビジネスが必要なのだ。

まとめ

勉強して、努力して、自らの人生を良くしていこうという前向きの考え方は人生哲学としてはとても素晴らしい。

けれども、それだけでは経済的にうまくいかないのは、多くの人が学校に行って教育を受けているのにもかかわらず、お金がどのように働くかについては全く習わないからだとロバートは言います。

それでは一生、金のために働くことになる、と。

お金とはもともとひとつのアイディア(考え方)に過ぎない。

もっとお金が欲しいと思ったら考え方を変えさえすれば良い。

いままで富を築いた人たちは、小さいアイディアを出発点としてそれを大きく育てたのだ。

投資についても重要なのは、お金に関する教育とその目的を達成するために知恵を絞ることだ。

お金を自分のために一生懸命働かせることを学べば、あなたの人生はより楽により幸せなものになるだろう。

今世の中では安全に運用するのではなく、賢く運用することが大切だ、と。

そのヒントがこの本には散りばめられています。

とても読みやすく、お金について考えるための真髄が見事に書かれていて、なおかつ実践的な行動に役立つ本だと思います。

他のシリーズもどんどん読んでみたいと思いました。

まずは”お金は汚い”、”お金のことを口にするのは下品だ”という思い込みを捨ててみようと思います。

この本を読んで、自らの人生の舵取りを自分自身に取り戻し、「いま何をしたいのか,何が出来るのか」を改めて考えるきっかけになれば幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました😊

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