🧠口の健康が脳を守る?口腔ケアと認知症の深い関係
こんにちは、ぐらです。
健康寿命を伸ばすためには、なにが大切かと考えたとき、まずお口の健康が欠かせないのではないでしょうか。なんでもよく食べる。はっきり話すことができる。これは健康面に多大な影響を与えそうです。
「歯を失うと老ける」と言われますが、最近ではそれだけではありません。
実は、口の健康状態が脳の健康にも密接に関わっていることが、さまざまな研究で明らかになってきました。
この記事では、口腔ケアと認知症の関係について、わかりやすく解説します。
🦷1. 歯周病菌が脳に影響を与える
歯ぐきの腫れや出血を起こす「歯周病」。
この原因菌のひとつである**ポルフィロモナス・ジンジバリス(P.gingivalis)**が、
血液を通じて脳に入り込み、炎症を引き起こすことが報告されています。
この炎症が、アルツハイマー型認知症の原因とされるアミロイドβという物質の蓄積を促進すると考えられています。
実際、認知症患者の脳からこの歯周病菌が検出された例もあり、
「口の中の炎症が脳にまで波及する」というメカニズムが注目されています。
🍴2. 「噛むこと」が脳を活性化させる
私たちが何気なくしている“咀嚼(そしゃく)”は、脳を刺激する大切な行為です。
よく噛むことで脳の血流が増え、記憶や判断をつかさどる海馬の働きを助けます。
逆に、歯を失って噛む力が弱くなると、脳への刺激が減り、認知機能が低下しやすくなるのです。
🔍 ある研究では、「よく噛む人ほど記憶力テストの結果が良い」という結果も出ています。
「よく噛む」ことは、まさに脳のエクササイズなのです。
🦷3. 歯の本数と認知症リスクの関係
歯の本数と認知症の関係については、日本の大規模調査でも明確な傾向が見られます。
- 自分の歯が20本以上ある人 → 認知症の発症率が低い
- 歯が10本未満の人 → 認知症のリスクが約2倍に上昇
つまり、「歯を残すこと」はそのまま「脳を守ること」につながります。
たとえ義歯(入れ歯)を使っていても、きちんと噛める状態を保つことが大切です。
💧4. 唾液と舌の働きも侮れない
唾液には、食べ物の消化を助けるだけでなく、
口の中を清潔に保ち、細菌の繁殖を防ぐ作用があります。
加齢や薬の影響で唾液が減ると、口の中で細菌が増えやすくなり、炎症が全身へ広がる危険も。
また、舌の筋力が弱まると、発音や飲み込みがうまくいかず、
人との会話や食事が減ってしまうことで、社会的な刺激の低下=脳の活動低下を招くこともあります。
🌿5. 今日からできる!口腔ケアで脳を守る5つの習慣
| 習慣 | |
| 毎日の歯磨き | 歯茎の境目を丁寧にブラッシング |
| 定期検診 | 3から6ヶ月ごとに歯科でチェック。歯周病の早期発見が |
| よく噛む食事 | 固めの野菜や玄米を取り入れ、噛む回数を増やす |
| 唾液を増やす工夫 | ガムを噛む。水分を取る。舌を動かす運動を習慣に。 |
| 口腔体操カタパラ | 口周りの筋肉を鍛えて、会話も表情も豊かに |
🧘♀️まとめ:口腔ケアは「脳ケア」
「歯みがきは面倒」と思う日もあるかもしれません。
でも、その1日をおろそかにすることが、長い目で見ると脳の健康に影響を与えることがあります。
口を清潔に保ち、よく噛んで食べ、笑って話す——。
それが、認知症予防にもつながる最良の習慣です。
まずはお口から健康寿命を伸ばしていきましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました😊


