カメムシの季節、到来

gura

こんにちは,ぐらです。

今年は秋らしい日があまりなく、「昨日まで半袖だったのに今日はセーター??」こんなジェットコースターみたいな気温の差になかなかついていけない自分がいます。

毎年、急激に外気が下がると増えてくるのがカメムシです。カメムシには地方によっていろいろな方言で呼ばれていますが,山陰地方ではクサムシや八塔寺(はっとうじ)と呼ばれます。

このカメムシが多い年には大雪が降ると言われますが,それだけ虫は,自然の変化に敏感だということでしょうか。ということで今回はカメムシについてリサーチしたいと思います。

カメムシの習性

カメムシは通常、暖かいうちは外で植物の葉や茎、果実などに口を差し込み、植物の細胞の中にある汁を吸って暮らしています。

そして冬になると越冬するために人間の家などに入ってきて暖をとり,春になるとまた外に出て、卵を産んで一生を終えます。

匂いのメカニズム

カメムシの匂いは、パクチーの匂いと似ている、と言われますし、パクチーは和名でカメムシ草です。ひょっとして同じ匂い成分が含まれているのでしょうか?

調べてみたところ、カメムシの匂いの元はヘキサナール(大豆や草などの青臭さの原因物質)で、これはパクチーにも含まれている匂い成分なので、香りが似通っているのは無理もありません。

群れでいるカメムシの場合、1匹が臭いを発すると、たちまちのうちに周辺一帯のカメムシが逃げ出す現象が見られ、高濃度のカメムシの臭いは、仲間に対しても警報の役割を果たしているそうです。カメムシの分泌液は、彼ら自身にとっても化学的に有害であるため、カメムシの体表は、飛散させた液が自分の体に浸み込まないように厚いセメント層で保護されてて、また瓶の中にカメムシを入れ、つついて臭いを出させた後で蓋を閉めておくと失神、蓋を開ければ元気になるが放置すると死んでしまうことがあるのです。

うちでは、カメムシを見つけたら、灯油が少し入った蓋付のボトルをカメムシに近づけます。そうするとポトっとカメムシが中に落ちますので,すかさず蓋を閉めてそのままにしておけば、カメムシは死にます。春にはカメムシの灯油漬けが出来上がるので、それを燃やすなり捨てるなり処理すれば匂いもなく楽ちんです。

カメムシは臭いだけでなく、刺されて腫れたという苦情も時々聞きます。臭い成分の他に、分泌液にはアルデヒロ、エステール、酢酸、炭化水素が含まれていて、敵の攻撃など、外部からの刺激を受けると分泌し、捕食者に対して防御をします。

吸入や皮膚からの吸収により、健康に被害を生じますし、目や呼吸器、皮膚などに触れると刺激性があります。

カメムシは洗濯物が好き

10月、11月に外に洗濯物を干すと、洗濯物を取り込むときに一緒に連れてきてしまうことはありませんか?

じつはカメムシは白くて明るい色を好む習性があるので、シーツやバスタオル,シャツなどの白いものに集まってくるのです。

また、全般的にカメムシは寒さが苦手です。日当たりの良い場所に干してある洗濯物の中はあたたかいので、カメムシが暖をとりに入ってきてしまうのです。

確実に退治したい方には、寒さにめっぽう弱いカメムシの特性を利用し、ニオイを出すスキを与えずに駆除ができる『カメムシコロリ』がおすすめです。冷却成分がカメムシの神経の伝達作用をするオクトパミンの働きを瞬時に止めて、食品にも使用されている有効成分のベンジルアルコールでとどめをさします。殺虫成分(化学合成殺虫剤)を使っていないので、洗濯物やお布団に使えて便利です。速乾性のドライミストだからすぐに乾き、汚れることもありません。

これも食べられる!?

コオロギ、セイタカアワダチソウに続き、これも食べられるそうなのです。本当に食べるかどうかは別にして…

南アフリカ共和国やラオス、メキシコなどではカメムシは食用に使われます。

アフリカでは、まず熱湯をかけたり内臓を除去したりして臭いをなくしておき、よく茹でてから天日で干物にします。

ラオスでは採集したカメムシをそのまま、あるいは加熱して調理に使うそうです。

油っこい味と特有のにおいがあり、種によっては食後に口中に清涼感が広がるらしいので、やっぱりどこまでもパクチーに似ていますよね。

なんと数あるカメムシの中で、ホオズキカメムシがダントツ一位の美味しさだそうです。とてもフレッシュで甘さがあるらしいです。

どこにいけば捕まえられるのでしょうか?

他にはホシハラビロヘリカメムシは青リンゴ風味で甘酸っぱく、マルカメムシはパクチー風の清涼感が味わえるそうです。世界には約4万種のカメムシがいて味も多様だそうですが、お腹を壊さない保証はどこにもないので、もし,食べられるときには,種類や調理法をきちんと調べた上で自己責任でお願いします(笑)。

食べる以外には、人面カメムシはペンダントとしてお土産品で売られているそうです。

おまけ

序盤に、山陰地方ではカメムシのことを八塔寺(はっとうじ)と呼ぶといいましたが、この語源は、1200年前に岡山県備前市に建立された天台宗八塔寺に由来するそうです。

この寺の修行僧は托鉢で山陰方面を訪れる際、何日間もお風呂に入らずに山を超えてきたため大変臭かったそうです。 あまりに臭いので堪りかねた家人が「八塔寺がきんさったわ」言ったのが語源とされています。

なんだか修行僧にもカメムシにも失礼な話ですよね。

最後まで読んでいただきありがとうございました😊