ミステリと言う勿かれ

gura

こんばんは、ぐらです。

月曜 夜9時放送のフジテレビ系列ではじまった新番組「ミステリと言う勿かれ」がとても面白いです。

主題歌はKING GNUの「カメレオン」

原作は「月間フラワーズ」で人気の漫画家 田村由美さんの連載中のミステリー作品です。

夫

ママ、面白いドラマがあるから一度見てみて!

と夫にいわれたのですが,わたしはもともと刑事ドラマとか,推理小説などのミステリー作品が苦手です。

たとえば名探偵コナンくんが分かりやすく事件の真相を謎解きしてくれても、まったく理解ができないし、誰が犯人でもあまり興味が湧かないのです。

しかしこのドラマ、観てみると題名が「ミステリと言う勿かれ」というだけあり、事件そのものの解決よりも古畑任三郎のように犯人は早めに察しが付きます。

それよりも人間の心理や固定観念の危うさなどを新しい角度から見せてくれるので、とても面白かったです。

無実の罪でしょっ引かれた大学生の主人公、久能整(菅田将暉)が、ペットの死に目に会えずに落ち込む刑事、風呂光聖子(伊藤沙里)に「猫は亡くなる前に姿を消すといわれている。あなたが大切に思っていることは伝わっていたと思う。」といって、彼女のこころを癒したり,

ゴミ出ししても妻から感謝されないと嘆く刑事、池本優人(尾上松也)には、「玄関から収集場所まで持っていくまでにどれだけの手間がかかっているのか、あなたには分かりますか?」と主婦の苦労を諭したり。

世界の人口のほぼ半分が女性なのに、この見方はなかなか新鮮です。

家族をひき逃げにあわせた犯人を追い詰めることに仕事以外の時間を捧げ、復讐に全身全霊を傾ける刑事に向かって、「復讐するの,楽しかったんでしょ?」と,言葉を投げかけた。

仕事も復讐も向かうベクトルが同じだから夢中になれるんでしょ。

家庭にはその熱意が湧かないんでしょと。

なかなか鋭い視点です。

たとえばアメリカ人は、妻のお産に立ち会えることを権利と思い,日本人は義務だと思うと。(個人差はあるでしょうが)

例えば、家族サービスって言葉もそうですよね。

ここにもお国独特の考え方が凝縮されています。

日本人が感じる幸福度が低い原因にも関係あるかもしれません。

ドラマの中で、上司からことあるごとになじられたり、女だからと馬鹿にするような発言を浴びせられている刑事、風呂光聖子に久能整は「あなたの役割はけっしてマスコットとか、雑用係とか、数合わせではない。あなたの役割は、すぐ結束して悪いことをしようとする男性刑事たちを冷静な目で見張ることです。」みたいなことを言われていました。

真実も、役割も、ひとつではない。

多角的に物事を判断できる見方が養われるかもしれない。

社会の常識や偏見に縛られない、新しい視野を持った作家が、見えない壁を壊していってくれることを期待しています。

このドラマの続きが楽しみです。

最後まで読んでいただきありがとうございました😊

明日は第二話です。